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東欧モルドバで大統領選決選投票へ 親欧米派と親ロシア派争う

産経ニュース / 2024年11月2日 10時36分

東欧の旧ソ連構成国モルドバで3日、大統領選(任期4年)の決選投票が行われる。2期目を目指す親欧米派のサンドゥ現大統領と、親ロシア派政党に支援された元検事総長、ストヤノグロ氏が争う。接戦になるとの観測が強い。4日までに大勢が判明する見通し。

モルドバでは親欧米派と親露派の政治勢力による政権交代が相次いできた。2020年の前回選で親露派候補に勝ち、22年にモルドバの「欧州連合(EU)加盟候補国」の地位獲得を実現したサンドゥ氏は「国の未来は欧州にある」と訴える。一方、「モルドバには対露関係も重要だ」と主張するストヤノグロ氏が勝利すれば、サンドゥ氏が進めてきた欧州統合路線を見直す可能性がある。

先月20日に実施された1回目の投票では、11人の候補者中、サンドゥ氏が得票率42・4%で首位となり、ストヤノグロ氏が26%で2位につけた。当選には過半数の得票が必要で、決着は決選投票に持ち込まれた。

大統領選と同日実施されたEU加盟を国家目標として憲法に明記することの是非を問う国民投票では、「賛成」(50・5%)が「反対」(49・5%)を僅差で上回った。サンドゥ氏陣営は、ロシアと親露派が有権者を買収し、サンドゥ氏と国民投票に反対票を投じさせた証拠があると指摘。ロシアは介入を否定した。(小野田雄一)

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