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独国防相「破壊工作」の見方 バルト海通信網、2カ所損壊で 欧州6国、ロシア警戒で声明

産経ニュース / 2024年11月20日 12時23分

【パリ=三井美奈】バルト海で18日、沿岸の欧州諸国を結ぶ海底ケーブルの損壊が2カ所で相次いだ。ドイツのピストリウス国防相は19日、「破壊工作」の可能性が強いという見方を示した。

損壊は18日朝、ドイツ北部ロストックとフィンランドの首都ヘルシンキを結ぶ全長約1100キロメートルのケーブルで見つかった。フィンランドの運営会社が通信障害が起きたと発表した。約6時間後、リトアニアとスウェーデンのゴットランド島間のケーブルも損壊し、周囲のインターネットがつながらなくなった。

ピストリウス氏は19日、ブリュッセルで欧州連合(EU)閣僚会議の直前、記者団を前にケーブル損壊に言及し、「ケーブルが偶然に切れるとは考えられない。航行船のいかりのせいで壊れた可能性も考えにくい」と述べた。「誰の仕業かは分からないが、破壊工作であることを想定すべきだ」と警戒を強めた。

欧州では、ウクライナ攻勢を強めるロシアの揺さぶり工作への警戒が高まっており、19日には独仏英、イタリア、スペイン、ポーランドの6カ国が共同声明を発表。「欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)に対するロシアのハイブリッド行為(攻撃)はかつてない規模に高まっており、安全保障の重大なリスクを招いている」として、防衛協力の強化を打ち出した。

一方、スウェーデン公共放送は、破損したケーブルの付近を中国船が通過したことが分かり、捜査当局が関連を調べていると報じた。

バルト海では近年、海底インフラの損壊事件が相次ぐ。昨年秋にはスウェーデン-エストニア間の通信ケーブル破損が発覚。22年にはドイツ-ロシア間のガスパイプラインが爆破され、周辺各国が捜査を行った。

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