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ウクライナの「領土保全の尊重」などを発表へ 和平サミット、共同声明調整

産経ニュース / 2024年6月16日 6時15分

【ファサーノ(イタリア南部)=黒瀬悦成】ロシアに侵略されたウクライナが提唱する和平案の実現に向けた「世界平和サミット」が15、16日にスイス中部ビュルゲンシュトックで開かれた。ロイター通信によると参加国首脳らは、ウクライナの「領土保全の尊重」などをうたった共同声明を発表する見通しだ。

ゼレンスキー大統領は15日、会合の冒頭演説で「世界は『公正に基づく平和』の実現に近づく」と述べ、ロシアへの不当な譲歩を排した和平の実現に向けた国際社会の結束を訴えた。

会合ではゼレンスキー氏が2022年11月に発表した10項目の和平案「平和の公式」に関し、「核の安全」「食料安全保障のための航行の自由」「捕虜の解放とロシアに連れ去られた子供の返還」に加え、「エネルギー安全保障」に関し大筋合意する見通し。

ロイター通信が入手した共同声明案では一連の項目に関連し「ウクライナへの核使用の威嚇を一切容認しない」「ウクライナの主管の下でザポリージャ原発の安全な稼働を確保する」「商船や民間の港湾施設に対する攻撃を認めない」などの文言が盛り込まれた。

スイス政府によると、会合には計100の国と国際機関が代表を派遣した。日本からは岸田文雄首相が出席した。

米国からはハリス副大統領が出席。ハリス氏は演説で「ロシアに代償を支払わせ続ける」と述べ、ウクライナ支援を続けていくと強調した。

ハリス氏はまた、会合前にゼレンスキー氏と会談し、15億ドル(約2360億円)以上の追加人道支援の実施を伝えた。

紛争当事国であるロシアのプーチン大統領は招待されなかった。主催国スイスのアムヘルト大統領は開幕前の声明で、和平協議の進展にはロシアの関与が必要だと指摘し、国際社会にロシアとウクライナの直接対話に向けた環境整備を進めるよう促した。

一方、ウクライナ外務省は14日、プーチン氏が同日発表した、ロシアが一方的に併合した4州からのウクライナ軍の撤兵や北大西洋条約機構(NATO)への加盟断念などを条件とする「和平案」について、即座に拒否の意向を表明した。

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