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ウクライナ東部で激戦続く 露軍15万人集結 ゼレンスキー氏、新兵器「初使用」と発表

産経ニュース / 2024年12月11日 8時44分

ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ東部方面軍高官のボロシン氏は10日、最激戦地の東部ドネツク州ポクロフスク方面を含む3方面に露軍が計15万人規模の戦力を集結させていると明らかにした。同氏は一方で、東部でウクライナ軍が11月だけで露軍3万5千人を死傷させ、前進を食い止めていると指摘した。地元テレビでの発言をウクライナメディアが伝えた。

ボロシン氏よると、露軍が戦力を集結させているのは、ポクロフスクとクラホボ、ブレメフカの3方面。特に要衝であるポクロフスク方面には露軍7万人が投入されているという。露軍はここ数カ月間、ポクロフスクの制圧を狙って攻勢を継続。多大な損害と引き換えに一定の前進を果たしていると伝えられている。

また、ウクライナ軍現場部隊のアルヒモフ広報官は8日、ドネツク州トレツクを巡る攻防で、同国軍の囚人部隊が同市近郊の複数陣地を奪還したと発表した。

ドネツク州全域の掌握を主目標とする露軍は、ウクライナ軍の防衛線を突破して同州の主要都市クラマトルスク方面への進軍ルートを切り開きたい思惑。一方のウクライナ軍は、防衛線を順次後退させつつ露軍に攻勢を維持できなくなる水準まで損害を与えようとする戦術を進めている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は10日の国内式典で、射程700キロとされる新型の長射程ミサイル型ドローン(無人機)「ペクロ」を初めて実戦使用したと発表した。同種のドローン「パリャニツァ」が量産体制に入ったとも述べた。

一方、南部ザポロジエ州の州都ザポロジエの診療所が10日、露軍のミサイル攻撃を受け、4人が死亡、約20人が負傷した。同市では6日にも露軍の空爆で子供2人を含む10人が死亡、20人超が負傷していた。

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