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仏ルーブル美術館、EU域外客に「二重価格」を来年導入 仏大統領が発表、大規模改築も

産経ニュース / 2025年1月29日 10時39分

【パリ=三井美奈】フランスのマクロン大統領は28日、パリのルーブル美術館を大規模改築し、増床する計画を発表した。観光客増加による混雑と老朽化に対応するための措置。欧州連合(EU)域外からの観光客に対し、通常より高い入場料を課す「二重価格」を導入する考えも示した。

マクロン氏はこの日、ルーブル美術館を訪れ、レオナルド・ダビンチの名画モナリザの前で演説した。ルーブルを「世界で最も美しく偉大で、並ぶもののない美術館」と位置づけ、改築計画を「新ルネサンス」と命名した。来館者用に新たな門を建設し、館内を拡張すると説明。モナリザ展示室を新設するとも述べた。完成後は、年間1200万人の受け入れが可能になるとした。

改築の総費用は推計7~8億ユーロ(約1130億~1300億円)。マクロン氏は同美術館の入場料や寄付で賄い、国民の負担は抑えられると訴えた。二重価格の詳細には触れないまま、2026年に導入する計画だと明かした。現在、大人の入場料は22ユーロ(約3560円)。

パリジャン紙によると、デカール館長は今月半ばに文化省に書簡を送り、館内の混雑で来館は「苦行」と化していると指摘。施設の傷みが激しく、所蔵品を温度や湿度の変化から保護するのが困難になってきたと懸念を示した。また、観光客が殺到するモナリザについては、展示方法を見直すべきだと訴えていた。

ルーブル美術館はかつての王宮で、パリ観光の中心。来館者は1980年代には年間400万人程度だったのが、昨年には870万人にのぼった。8割は外国人が占めており、最多は米国人で全体の13%。中国人は6%だった。

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