「虐殺の悲劇繰り返すな」アウシュビッツ収容所解放から80年 生存者ら献花で犠牲者追悼
産経ニュース / 2025年1月27日 18時21分
【オシフィエンチム(ポーランド南部)=黒瀬悦成】第二次世界大戦下、ユダヤ人ら110万人以上がナチス・ドイツにより虐殺されたポーランドのアウシュビッツ強制収容所が旧ソ連軍に解放されて80年となる27日、収容所の跡地で犠牲者らを追悼する行事が開かれた。追悼式典には生き残った元収容者約50人が参加。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の悲劇が繰り返されないよう訴える。
追悼行事は、収容所跡を管理するアウシュビッツ・ビルケナウ博物館が主催。式典に先立って27日朝(日本時間同日夕)、かつて数千人のユダヤ人が虐殺された収容所の「死の壁」と呼ばれる区画で生存者とその遺族らが献花して犠牲者らの冥福を祈った。
続いてポーランドのドゥダ大統領が収容所跡で演説し、「私たちポーランド人はアウシュビッツの記憶を守る役割を担い続けていく」と述べ、虐殺の記憶を風化させないとの決意を表明した上で「世界はこのような人類の惨劇を二度と起こしてはならない」と強調した。
27日午後4時(日本時間28日午前零時)からの追悼式典にはドイツのシュタインマイヤー大統領とショルツ首相、フランスのマクロン大統領、チャールズ英国王ら欧州など約50カ国の元首や首脳らが出席した。
今年の式典では生存者らが自身の体験などについて語る一方、式典で生存者らに光を当てる配慮から各国の首脳らの演説は予定されていない。
2022年にウクライナを侵略したロシアは3年連続で招待されなかった。
アウシュビッツ強制収容所は、1940年にナチスが占領下のオシフィエンチムに設置した。ガス室を備え、欧州のユダヤ人絶滅を目指したホロコーストの中心的な施設だった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「はだしの少女が震えながらガス室に」…アウシュビッツ解放80年、ネタニヤフ首相は式典に出席せず
読売新聞 / 2025年1月28日 10時27分
-
アウシュビッツ跡で追悼式典 虐殺生存者「世界は危機」
共同通信 / 2025年1月28日 9時36分
-
「憎悪思想への対抗を」アウシュビッツ収容所跡で解放80年の記念式典 生存者、切々と訴え
産経ニュース / 2025年1月28日 8時43分
-
アウシュビッツ強制収容所 解放から80年 生存者「憎しみがさらに憎しみを生み、殺人がさらなる殺人を生むことを警告し教える義務がある」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月28日 6時29分
-
英国王、アウシュビッツへ 解放80年式典に出席
共同通信 / 2025年1月14日 5時26分
ランキング
-
1韓国・釜山の空港で旅客機が炎上 乗客乗員176人は全員無事
日テレNEWS NNN / 2025年1月29日 0時23分
-
2米国防総省、不法移民“強制送還”の映像公開 手錠、腰や足にチェーン…ブラジル政府などが抗議
日テレNEWS NNN / 2025年1月28日 18時52分
-
3人類滅亡へ「残り89秒」 終末時計、過去最短
共同通信 / 2025年1月29日 0時42分
-
4台湾人訪日客の存在感強まる 地方都市訪れるリピーター多く、アニメの聖地巡礼も人気
産経ニュース / 2025年1月28日 18時44分
-
5北朝鮮、近くウクライナ増派か ロシア西部の戦闘、3割超死傷
共同通信 / 2025年1月28日 18時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください