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セレブが集う南仏リゾートで トランプ風バーガーいかが? パリの窓

産経ニュース / 2025年1月10日 7時0分

豪華ヨットが集まる南仏ニース近くのマリーナ(三井美奈撮影)

南仏ニースでカフェに入ったら、メニューに「ドナルド・トランプ風ハンバーガー」とあった。日本円にして3400円。ほかのバーガーの1・5倍だ。

どんな一品かと尋ねると、数個の小型バーガーに玉ねぎとポテトのフライ、それに、にんにくの効いたソースをかけたものだという。「パンチの効いたボリューム感」が彼のイメージにあうということで、5年前に考案されたという。

フランスでハンバーガーはかつて「食文化の敵」と見なされ、農家が米チェーン店の建設現場を襲撃したこともあった。時代は変わり、いまやカフェの定番メニュー。歯応えのあるアルザス風パンを使ったり、青かびチーズを入れたりと、各店が独創性を競う。フランス名物バゲットパンのサンドイッチを上回る人気で、値段もステーキ並みに高い。本場の野趣とコスパを求める客も多いようで、最近は米国からチェーン店が続々上陸。米仏バーガー戦争が白熱している。

くだんのカフェは、米国人が多いホテルの隣にある。トランプ政権の復活で消費効果を狙ったが、あてがはずれたようだった。ニースは富豪や芸能人が集うセレブの保養地として知られるから、観光ムードにあわないのかもしれない。隣席の米国人カップルは、シャンパンと生ガキで盛り上がっていた。(三井美奈)

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