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モスクワで8日にCIS首脳会議 ロシア、対欧米視野にBRICSとの接合図る

産経ニュース / 2024年10月8日 8時40分

ロシアのプーチン大統領は8日、旧ソ連構成国でつくる「独立国家共同体」(CIS)の首脳会議を首都モスクワで主催する。今回の首脳会議でプーチン氏は、今月下旬に露中部カザンで予定されている中露など主要新興国の枠組み「BRICS」の首脳会議の拡大会合への参加をCIS諸国から取り付ける。

ロシアは非欧米諸国でつくるBRICSを、ウクライナ侵略で決定的に対立した欧米諸国への「対抗軸」として位置付けている。CISの盟主を自任するロシアは、CIS諸国をBRICSに引き寄せ、国際社会におけるBRICSの経済的・政治的影響力を拡大するとともに、欧米主導の対露制裁の打破につなげたい構えだ。

タス通信が伝えたウシャコフ露大統領補佐官の事前説明によると、CIS首脳は今回の首脳会議で「差し迫った国際的・地域的問題」を協議する。また、プーチン氏はCIS首脳に対し、BRICS首脳会議の一環として非加盟国の参加を得て開かれる拡大会合への招待を確認する。さらにCIS首脳は、来年が第二次大戦での旧ソ連による対ナチス・ドイツ戦勝80周年に当たることに合わせた声明も発表する。

プーチン氏は8日、CIS首脳会議に先立ち、南カフカス地方の旧ソ連構成国であるアゼルバイジャンのアリエフ大統領、アルメニアのパシニャン首相とそれぞれ会談する。両国は係争地ナゴルノカラバフを巡って30年以上にわたり対立してきたが、両国の紛争は昨年秋にアゼルバイジャンの勝利で事実上終結。両国は現在、平和条約の締結を模索しており、ロシアは「仲介役」として両国への発言力を高める思惑だ。

プーチン氏は11日には国際フォーラム出席のため中央アジア・トルクメニスタンを訪問。今年からBRICSに正式加盟したイランのペゼシュキアン大統領と現地で会談し、紛争が続く中東情勢などを協議する。両首脳の会談はBRICS首脳会議でも行われる。

ロシアはイランから自爆ドローン(無人機)などを調達し、ウクライナ侵略で使用しているとされる。また、中露主導の「上海協力機構」(SCO)も昨年、イランを正式加盟国とした。ロシアがイランと関係強化を進めている背景にも、非欧米諸国の結束を深めて欧米に対抗する戦略があるとみられている。(小野田雄一)

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