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プーチン氏、クルスク州奪還は「神聖な義務」反撃方針示す 北方領土占拠も正当化

産経ニュース / 2024年9月5日 18時49分

ロシアのプーチン大統領は5日、極東ウラジオストクで開かれた露主催の国際会議「東方経済フォーラム」の全体会合に出席した。プーチン氏は、ウクライナ軍が越境攻撃を続ける露西部クルスク州から同国軍を排除することは「神聖な義務だ」と表明。今後反撃を行い、占領された地域を奪還する考えを示した。

全体会合の司会者との質疑応答で発言した。プーチン氏は、ウクライナ軍が越境攻撃に戦力を割いたことで「(東部ドネツク州など)重要な方面で弱体化した」と主張。「一方の露軍は攻撃作戦を加速させている」と述べた上で、露軍がドネツク州で数十平方キロ単位で制圧地域を拡大し続けているとし、露軍が優勢だとの認識を示した。

プーチン氏は「越境攻撃でウクライナは露軍の戦力分散や露社会を混乱させることを狙ったが、失敗した」とも主張。露国民はむしろ団結し、軍への入隊志願者が「急増した」と指摘した。

プーチン氏は質疑応答に先立つ演説で、第二次大戦最末期にソ連が日ソ中立条約に反して対日参戦し、北方領土を不法占拠したことにも言及。北方領土などへの上陸作戦を「わが軍の兵士の勇敢さの象徴だ」だと正当化し、上陸作戦の記憶を保存する記念館の建設を指示したと明らかにした。

プーチン氏はまた、ロシアがウクライナ侵略に伴う欧米諸国の経済制裁を克服したとの持説も展開した。中露など主要新興国の枠組み「BRICS」諸国内の貿易決済の65%が米ドルやユーロではなく自国通貨で行われているとしたほか、グローバル・サウス(南半球を中心とする新興・途上国)が世界のGDP(国内総生産)に占める割合は50%超に達していると強調。今年のロシアのGDP成長率は昨年の3・4%を超えるとする見通しも示した。

全体会合には中国の韓正(かんせい)国家副主席とマレーシアのアンワル首相も出席した。(小野田雄一)

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