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NATO事務総長「中露の核兵器に対抗」と異例の強調 核戦力近代化急ぐ

産経ニュース / 2024年6月13日 7時12分

【ファサーノ(イタリア南部)=黒瀬悦成】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は12日、ウクライナを侵略したロシアが核兵器による威嚇を繰り返していることに関し、核兵器は「NATOにとり究極の抑止力だ」と述べ、ロシアに対して「NATOの核抑止力の効果を明確に伝える必要がある」と強調した。

NATOが加盟国の核兵器に直接的に言及するのは異例。ロシアに加え中国の核戦力の増強に対して米欧が危機感を強めている表れといえ、13、14日にブリュッセルで開かれるNATO国防相会合での主要議題となる見通しだ。

ストルテンベルグ氏は、NATOが自らの核戦力を現在の安全保障環境に適応させていくとし、適応への取り組みが「かなり進展した」と強調した。

具体的には、オランダが保有するF35戦闘機に今月から核兵器搭載能力が備わったと指摘したほか、米国が欧州に配備している戦術核兵器の近代化を進めていると明らかにした。

ストルテンベルグ氏は「NATOの核兵器の任務は平和を守り、威圧を防止し、侵略を抑止することだ」と強調。その上で「ロシアは核に関し危険な言辞を弄し、核演習を増加させている」と非難した。

また、中国が核の近代化に力を入れており、「数年以内に現在よりもはるかに多くの核ミサイルを持つ。その大半は大陸間弾道ミサイル(ICBM)で、NATO域内に到達可能だ」と危機感を訴えた。

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