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ガザ停戦協議は「結実間際」とバイデン米大統領 双方に最終草案を提示

産経ニュース / 2025年1月14日 8時31分

【カイロ=佐藤貴生、ワシントン=大内清】イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦を巡る協議について、バイデン米大統領は13日、「実を結ぶ間際だ」という見方を示した。ロイター通信は協議筋の話として、14日には停戦案の詳細な部分で決着を目指す協議が行われると伝えた。2023年10月に始まった戦闘は収束に向けて動き出す公算が大きくなってきた。

協議は米国とエジプト、カタールが仲介して同国の首都ドーハで行われている。13日にはイスラエルとハマスの双方に停戦と人質交換に関する最終草案が提示された。バイデン氏自身が12日にイスラエルのネタニヤフ首相と、13日にカタールのタミム首長、エジプトのシーシー大統領とそれぞれ電話で会談。米政府当局者は停戦合意が「これまでになく近づいている」と述べた。

イスラエル政府当局者は、ガザで拘束されている人質約100人のうち、33人前後の解放も停戦案に含まれているとした。ハマス当局者もロイターに「核心的な問題で進展があった」と述べた。停戦案の詳細は公表されていない。細部を詰める協議はエジプトの首都カイロで行われるとの観測もある。

イスラエルからは対外特務機関モサドのバルネア長官と国内治安機関シンベトのバー長官が協議に参加している。ハマスもカタールに代表団を送っており、双方は仲介者を挟んで間接的に協議しているもよう。

米国からはバイデン政権のマクガーク特使と、トランプ次期政権のウィットコフ特使がともに協議に参加。トランプ次期大統領は自らの就任前にハマスが人質を解放しなければ「中東に地獄が訪れる」と述べ、強い圧力をかけていた。

停戦協議の一方、イスラエル軍は13日も南部ラファなどガザへの攻撃を続けたとみられ、ガザ保健当局は少なくとも40人が死亡したと発表した。戦闘開始以後にガザで死亡したパレスチナ人は4万6500人を超える。

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