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姫路城の大天守、見渡せば心も軽く ポーランドに避難するウクライナの子供10人招待

産経ニュース / 2024年10月21日 19時0分

姫路城を見学するウクライナの子供たち=10月21日、兵庫県姫路市本町(小林宏之撮影)

ロシアによる侵略を受け、隣国ポーランドに避難中のウクライナの子供たちが21日、兵庫県姫路市の世界遺産・姫路城を訪れた。日本文化に触れることで、戦乱による心の重みを少しでも軽くしてほしいと、姫路市が初めて実施した。

姫路城とポーランド・クラクフにある世界遺産のバベル城が「姉妹城」提携を締結した縁から、姫路市がクラクフに避難している12~16歳の男女10人を招待。20日夜に姫路入りした一行はこの日、市役所の表敬訪問に続き、姫路城での観光を楽しんだ。

子供たちはガイドの説明を聞きながら石垣に見入ったり、大天守に登閣したりした。ロシアの占領地域からクラクフへ避難しているキラ・シンケビッチさん(12)は「今まで見たお城の中で一番きれい。アニメなど日本の現代文化も好きですが、古い文化も興味深い」と感激していた。

一行は11月2日まで日本に滞在し、姫路の名所を巡ったり地元中学生らと交流。また、かつてポーランド孤児やユダヤ難民を受け入れた歴史を持つ福井県敦賀市や、東京のウクライナ大使館などにも足を延ばす予定。

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