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ロシア、2年連続で「子供の権利侵害」 国連事務総長報告書 イスラエルとハマスも

産経ニュース / 2024年6月14日 6時52分

【ニューヨーク=平田雄介】国連は13日、昨年1年間の児童と武力紛争に関するグテレス事務総長の年次報告書を発表した。子供を殺し、障害を負わせたとして、ウクライナを侵略するロシアを2年連続で「子供の権利の侵害国・組織リスト」に掲載した。パレスチナ自治区ガザで交戦するイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスも初めてリスト入りした。

リストは報告書の付属文書で、子供の権利を著しく侵害した国や組織を名指しして「恥をかかせる」ことで改善を求める。ハマスと共闘し、昨年10月7日のイスラエルへの奇襲攻撃に加わった武装組織「イスラム聖戦」も初掲載された。

報告書によると、露軍と武装勢力は昨年、ウクライナで子供59人を殺し、228人に障害を負わせた。学校や病院への攻撃は249回に上った。報告された被害は国連が正確性を検証できたものだけ。国連本部で13日記者会見したガンバ事務総長特別代表(子供と武力紛争担当)は「実態はさらにひどい」と強調した。

報告書は、イスラエルの子供について奇襲攻撃の間に43人が殺され、13人が障害を負わされたと指摘。ガザへ連れ去られた36人がハマスやイスラム聖戦などに虐待されたとしている。

パレスチナの子供については、奇襲攻撃から昨年末までの間にガザで2051人が殺されたと報告。ほとんどが「イスラエルの軍と治安部隊が人口密集地で使用した爆発性兵器」で亡くなったと指摘した。

ガンバ氏は会見で、国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の内戦が続くスーダンでの被害拡大を懸念した。昨年、子供480人が殺され、764人が障害を負わされた。国軍とRSFはリスト入りした。

RSFは国軍が拠点を置く北ダルフール州エルファシルを包囲中。国連安全保障理事会は13日、RSFに包囲を解くよう求める英国の決議案を15理事国中14カ国の賛成で採択した。ロシア1カ国が棄権した。

ロシアはウクライナ侵略を巡り昨年、安保理常任理事国として初めて、子供の権利侵害国に指定された。

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