1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

国連事務総長、イスラエル軍とハマスの「子供の権利侵害」を認定 ネタニヤフ首相反発

産経ニュース / 2024年6月8日 6時33分

【ニューヨーク=平田雄介】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘を巡り、国連のグテレス事務総長は7日までに、昨年1年間の児童と武力紛争に関する年次報告書の付属文書「子供の権利の侵害国・組織リスト」にイスラエル軍とハマスを掲載した。報告書は18日公表される。

イスラエルのエルダン国連大使が7日、自らのX(旧ツイッター)への投稿で、イスラエル軍のリスト入りを「国連から正式に通知された」と明かし、「グテレス氏は恥じ入るべきだ」とした。

グテレス氏は、ハマスと共闘し、昨年10月7日のイスラエル奇襲攻撃に加わった武装組織「イスラム聖戦」もリストに掲載した。イスラエル軍のリスト入りは、ガザの学校や病院への攻撃で子供が多数死傷したことが理由になったとみられる。

エルダン氏は「ハマスは子供をテロに使い、学校や病院を軍事拠点としている」と反発。イスラエルのネタニヤフ首相は声明で、国連は「ハマスの殺人者を支援する側に加わった」と訴えた。

パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官は、国連の決定を「イスラエルに犯罪の責任を負わせるという正しい方向への一歩だ」と述べた。

ロイター通信によると、国連がガザ保健当局の信頼できるデータとして5月に公表したガザでの子供の死者数は7797人。他方、イスラエル奇襲攻撃による子供の死者は38人。ハマスは子供42人を連れ去り、現在も2人を拘束している。

イスラエルとハマスは2014年のガザ戦闘でもリスト入りの候補となったが、イスラエルは当時の潘基文(パンギムン)国連事務総長に掲載を見送るようロビー活動を展開した。当時の年次報告書はイスラエルとハマスを強く批判したが、潘氏は最終的にイスラエルとハマスをリストに載せなかった。

グテレス氏は昨年6月公表の年次報告書(22年版)で、ウクライナを侵略するロシアを安保理の常任理事国として初めてリストに掲載した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください