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ICC赤根所長、トランプ氏の制裁から「法廷守れ」と訴え 79カ国が支持声明 日本不参加

産経ニュース / 2025年2月8日 8時54分

国際刑事裁判所の赤根智子所長=2023年12月、米ニューヨークの国連本部(平田雄介撮影)

【パリ=三井美奈】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)の赤根智子所長は7日、トランプ米大統領がICC職員への制裁に向けた大統領令に署名したのを受けて声明を出し、国際社会に「法廷を守るために結束」するよう訴えた。ICCに加盟する79カ国・地域も同日、大統領令を非難する共同声明を出した。

赤根氏は声明で、米国の制裁の動きに「深い遺憾」を表明。ICCの機能不全を狙った攻撃のひとつだとみなし、「こうした脅迫や威嚇は、法の支配に基づく国際秩序への重大な攻撃となる」と批判した。国際法廷の独立性を損なうだけでなく、何百万人もの残虐行為の犠牲者から希望を奪う行為だとも記した。

79カ国・地域の共同声明には、英独仏を始めとする欧州諸国、南アフリカやブラジルといったグローバルサウス(南半球を中心とした新興・途上国)などが加わった。制裁が発動されれば、ICCによる現地捜査ができなくなる恐れがあると指摘。「最も深刻な犯罪が裁かれないまま放置される危険がある」と懸念を示している。

ICCには全152カ国・地域が加盟。加盟国の日本やハンガリー、イタリア、ウクライナは共同声明に署名していない。

トランプ氏の大統領令は、ICCの決定や捜査に関与した者への制裁発動を可能にする内容。米国内の資産凍結や米国への渡航制限を想定している。

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