イスラエル軍が国連レバノン暫定軍に発砲2人負傷 イタリア国防相「戦争犯罪の可能性」
産経ニュース / 2024年10月11日 8時55分
【ニューヨーク=平田雄介】国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は10日、レバノン南部ナクラのUNIFIL本部の監視塔がイスラエル軍戦車の発砲で倒壊し、兵士2人が負傷したとX(旧ツイッター)で発表した。UNIFILは「平和維持部隊への意図的な攻撃は国際人道法違反にあたる」と強調した。
発表によると、イスラエル軍はレバノンにある別のUNIFILの拠点も攻撃し、平和維持部隊が使う地下シェルターの入口付近の車両や通信システムに被害が出た。イスラエル軍兵士は9日にもUNIFIL拠点の監視カメラへ発砲し、故障させたという。
国連によると、UNIFILは1978年、イスラエルとレバノンの休戦ラインを監視するため安全保障理事会決議に基づき設置された。今年9月2日時点でインドネシアやイタリアなど50カ国が計約1万人の平和維持要員を派遣している。
ロイター通信によると、イタリアのクロセット国防相は10日の記者会見で、イスラエル軍の攻撃について「間違いや事故ではない。戦争犯罪の可能性がある」と非難し、イスラエルに抗議したと明らかにした。
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