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日本との〝独立戦争〟に勝った? 特異な認識、歴史無視が広がっている ソウルからヨボセヨ

産経ニュース / 2024年8月17日 7時0分

韓国政府主催の恒例の「8・15光復節記念式典」に野党など反政府系が出席を拒否し話題だ。国立の独立記念館館長に保守派の歴史学者、金亨錫(キム・ヒョンソク)氏が任命されたことへの反発だが、金氏は日本統治時代の韓国人の国籍を問われた際、「日本」と答えたことも非難の対象になっている。歴史的事実をそのまま語ったのに、「日本支配の歴史を容認する売国奴」などと罵倒されているのだ。

韓国もパリ五輪で盛り上がったが、1936年ベルリン五輪のマラソンで金メダルに輝いた孫基禎(ソン・ギジョン)の国籍は国際オリンピック委員会(IOC)の公式記録で今も日本だ。過去、IOCに国籍変更を訴えたが拒否され、ベルリンの五輪記念碑の「日本」を勝手に削り問題になったこともある。

韓国は日本との併合条約は不法、無効と主張し、中国・上海にあった抗日活動家による亡命政権(?)を建国のルーツとする。文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は在任中、8・15記念式典で1945年の「光復」は連合国の対日戦勝の結果ではなく、まるで自らの手で勝ち取ったかのような演説をした。

マスコミも独立運動の話ばかりで日本と〝独立戦争〟をして勝ったような雰囲気だ。特異な歴史認識の広がりから、今や日本統治時代の国籍を含め歴史の真実が実感できなくなったのだ。(黒田勝弘)

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