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日本にとり「つわものどもが夢の跡」の豆満江一帯 中露朝の動き、尋常ならず ソウルからヨボセヨ

産経ニュース / 2024年6月22日 7時0分

ロシアのプーチン大統領の平壌訪問でロシアと北朝鮮との軍事的密着が国際的話題だ。北朝鮮はもともと、日本の敗戦後、朝鮮半島の北半分を占領したソ連が作った国で、それはプーチン歓迎式での北朝鮮軍儀仗(ぎじょう)隊を見ればよく分かる。いまなお完全にソ連式つまりロシア式である。

ロシアと北朝鮮は半島の最北端で豆満江をはさみ国境を接しているが、その距離はわずか15キロ。鉄橋が一本かかっているだけだ。この付近の中国側に防川という観光スポットがあって、展望台から中朝露3カ国が国境を接する地点が望める。訪れたとき、展望台の案内板は豆満江の河口の先に日本海が見えるとPRしていたが、係員は韓国からの観光客がしょっちゅう「日本海」の文字を勝手に「東海」に書き換えるので困っている、と苦笑していた。

中朝国境の中国側は日本の敗戦前は満州国で、ロシア側とは歴史的にはいわゆる「ソ満国境」である。防川は日ソの軍事衝突で知られる「張鼓峰事件」(1938年)の現場にも近い。

21世紀の今、経済的・軍事的に膨張を続ける中国は豆満江河口から日本海に進出したい。そこで5月のプーチン訪中では中露朝3カ国共同の豆満江流域開発案が話し合われたとか。日本にとっては「つわものどもが夢の跡」だが、周辺国の動きは尋常でない。(黒田勝弘)

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