「捕虜より自決」「防弾服着用せず」 ロシア派兵の北朝鮮兵の実態を米テレビが報道
産経ニュース / 2025年1月29日 11時13分
米CNNテレビは28日、ウクライナ軍の越境攻撃下にあるロシア西部クルスク州に投入された北朝鮮兵について、戦場で「捕虜になる前に自決する」「防弾チョッキやヘルメットを着用しない」「集団の一人がドローン(無人機)のおとりになる」といった行動をとっていると伝えた。ウクライナ軍特殊部隊指揮官の話や同国軍が撮影した映像に基づく情報だとしている。
CNNによると、撮影された映像には、戦場で負傷して倒れた北朝鮮兵にウクライナ兵が近づくと、北朝鮮兵が「金正恩(キム・ジョンウン)将軍!」と叫び、自分の頭付近で手投げ弾を爆発させて自決を図る様子が映っていた。
CNNはまた、ウクライナ軍特殊部隊の指揮官が北朝鮮兵について「若く、よく訓練された屈強な兵士」であるものの、正面突撃を繰り返すなど時代遅れの戦術しか知らないと評価したと報告。同部隊の中隊長が「北朝鮮兵の中には、動きを素早くするためにヘルメットや防弾チョッキを着用していない兵士もいる」と話したとも伝えた。
CNNによると、ウクライナ軍は北朝鮮兵の遺体から対ドローン戦術が記されたメモを回収。ドローンに狙われた際、1人がおとりになりつつ周囲がドローンを射撃するというもので、実際に北朝鮮兵がそうした方法でドローンを撃墜するのを確認したとする部隊の大隊長の話を伝えた。別のメモには金正恩氏への忠誠や勇敢に戦う決意などが書かれていたという。
CNNはまた、「北朝鮮兵は露軍の標準装備を支給されているものの、生存に必要な水や防寒具をほとんど携行していない」「北朝鮮兵にはアジア系ロシア人だとする偽造身分証が渡されている」とするウクライナ側の証言も伝えた。
ウクライナや米国、韓国によると、1万1000~1万2000人規模とされる北朝鮮兵は昨年10月、ロシアに派遣され、訓練を受けた後に実戦投入された。ウクライナは現在までに北朝鮮兵の死傷者が約4000人に上っていると指摘。人員補充のため北朝鮮が近く増派するとの観測も出ている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
身元特定を避け「顔の近くに手榴弾を...」北朝鮮兵士が「自爆」する瞬間の映像をウクライナが公開
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月19日 7時5分
-
「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が「顔出し」で語る衝撃映像をゼレンスキー大統領が公開
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月16日 16時28分
-
北朝鮮兵、身元特定させず 20人自殺、顔に爆弾
共同通信 / 2025年1月14日 17時6分
-
北朝鮮軍捕虜「ウクライナの人たちはよい人か」 ウクライナ軍に捕虜となった北朝鮮兵士の心情
東洋経済オンライン / 2025年1月14日 14時0分
-
ウクライナ軍が北朝鮮軍兵士2人を捕虜・尋問中 「訓練に行くと思っていた」捕虜の証言
東洋経済オンライン / 2025年1月12日 15時0分
ランキング
-
1米国際開発庁の契約職員数百人が休職扱いに、対外援助停止で
ロイター / 2025年1月30日 15時3分
-
2【速報】18人の遺体見つかる ワシントンでアメリカン航空の航空機が米軍ヘリ「ブラックホーク」と衝突 ポトマック川に墜落
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月30日 14時7分
-
3トランプ政権に衝撃、事故調査に全面協力指示 滑走路近くで閃光 米ワシントンの空中衝突
産経ニュース / 2025年1月30日 16時10分
-
464人搭乗旅客機、軍ヘリと衝突 18遺体収容、米首都近郊
共同通信 / 2025年1月30日 17時27分
-
5グリーンランド住民85%「米国の一部になりたくない」 世論調査
AFPBB News / 2025年1月30日 12時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください