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金正恩氏、暗殺恐れ警護強化 韓国情報機関が分析 偶像化加速、娘の地位格上げも

産経ニュース / 2024年10月29日 19時41分

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、暗殺を恐れて警護レベルを引き上げたり、自身の偶像化を強めたりする動きがあることが29日、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)の分析から判明した。報告を受けた国会議員が記者団に明らかにした。

報告によると、金正恩氏の公開活動については昨年に比べ6割以上増えたが、通信妨害(ジャミング)用の車両や無人機を探知する装備を導入するなど警護を強化。国情院は「金正恩氏の暗殺などを意識している」とみている。

また、海外に派遣された人員に対して金日成(キム・イルソン)主席や金正日(キム・ジョンイル)総書記の思想の代わりに金正恩氏の功績を強調して教え込むなど、自身の偶像化を進めていると報告した。名前がキム・ジュエとされる娘についても、活動の範囲が党の行事にまで広げられ、金正恩氏の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長らのサポートを受けるなど、地位が格上げされたとの見方を示した。

ロシアへの大規模な派兵を進める問題では、北朝鮮内で派兵の事実を秘匿する情報統制が続いていることが確認された。将校の携帯電話使用を禁じ、派兵される兵士の家族には「訓練に行く」との虚偽説明がされているとした。それでも派兵の噂は広まり、「なぜ他国のための犠牲にされるのか」と派兵部隊に選抜されるのを心配する兵士らの動揺も見られるという。

露朝首脳が6月に「包括的戦略パートナーシップ条約」を署名した後、両国間の協力も加速しているもようだ。国情院は、北朝鮮がロシアの技術協力などで軍事偵察衛星を再び打ち上げる準備ができていると分析。今年に入り北朝鮮の労働者約4千人がロシアに派遣され、国連制裁で禁じられている北朝鮮の鉱物輸出も含めて裏合意が交わされるなど、経済協力を加速する動きも見られるという。

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