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韓国大統領と与党決裂 尹氏、辞任否定の談話「最後まで闘う」 与党代表は弾劾案の賛成表明

産経ニュース / 2024年12月12日 11時38分

【ソウル=時吉達也】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は12日午前、3日の「非常戒厳」宣布の正当性を強調する国民向けの談話を発表し、自身の任期を与党側に一任するとしていた方針を翻して「最後まで闘う」と述べ、辞任に応じない姿勢を示した。

談話に先立ち、与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は退陣日程に関する尹氏との協議が決裂したと公表、弾劾訴追賛成に転じる意向を表明した。

最大野党「共に民主党」は12日、尹氏に対する弾劾訴追案を国会に再提出する予定で、採決は14日午後の見通しだ。大統領との協議決裂を受けて一定数の与党議員が賛成に転じ、訴追案可決の要件を満たす可能性が高まった。

尹氏は談話で、野党側が閣僚への弾劾訴追などを繰り返し「国政をまひさせてきた」と改めて批判。戒厳令の宣布は「国民に亡国の危機状況を知らせ、憲法秩序を守り回復するためだった」と述べ、内乱罪の対象にはならないと主張した。

その上で「弾劾であれ捜査であれ、堂々と立ち向かう」と強調。与党側が主張してきた「秩序ある早期退陣」には応じない姿勢を示した。

与党の韓代表は尹氏の談話発表を受け、「尹大統領が職を遂行できないことがより一層明確になった」と批判。弾劾手続きを通じ、速やかに職務を停止させるべきだと述べた。

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