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金正恩氏、洪水被害で「ごみメディアが捏造」と韓国を猛非難 「敵は敵」と支援提案も拒絶

産経ニュース / 2024年8月3日 11時55分

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は2日、北部の記録的豪雨による洪水で推定1千~1500人の人命被害が出たとする韓国メディアの報道に対し、「敵のごみメディアが捏造(ねつぞう)された世論を広めている」と批判した。洪水で孤立した住民4千人以上を救助したという朝鮮人民軍のヘリコプター部隊へ勲章を授与する際の演説で述べたと、朝鮮中央通信が3日報じた。

金氏は韓国について「敵は変わることなき敵だ」と強調。韓国の報道は「わが国のイメージに泥を塗ろうとする謀略宣伝」だと主張した。金氏は先月末、被災地で開いた緊急会議で「容認できない人命被害まで出た」として社会安全相らを更迭するなど、洪水対応に神経をとがらせている。

金氏の発言には韓国発の被害情報が国内に拡散し、住民の動揺を呼ぶ事態を防ぐ狙いもありそうだ。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は1日に大韓赤十字社を通じて人道支援の用意があると表明した。金氏は、韓国を「敵だ」と強調することで提案を拒否する姿勢を示した形だ。

金氏は、韓国を「不変の主敵」と定め、平和統一政策の放棄を打ち出しており、今回もこの方針に沿った言動といえる。

金氏は、救助に出動したヘリ数機が墜落したとする韓国側の報道も否定し、「不時着したが、無事だった」と説明。浸水被害が甚大だった新義州(シニジュ)地域で「人命被害が1件も出なかったのは奇跡だ」と救助部隊をたたえる一方、全体の人命被害者数には触れなかった。

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