ミサイルは複数の短距離弾道ミサイル、韓国軍発表 金与正氏が日米韓訓練への対抗を表明
産経ニュース / 2024年11月5日 8時59分
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が5日朝に日本海に向けて発射した弾道ミサイルについて、韓国軍合同参謀本部は同日、複数の短距離弾道ミサイルだったとの分析を明らかにした。日本政府は、弾道ミサイルの可能性があるものは既に落下したもようだとしている。
韓国軍によると、ミサイルは北朝鮮南西部、黄海北道(ファンヘブクト)沙里院(サリウォン)付近から同日7時半ごろ(日本時間同)発射された。北朝鮮は10月31日に最新型だとする大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したばかり。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は発射の直前、日米韓が3日に米戦略爆撃機を動員して朝鮮半島周辺で実施した合同空中訓練を非難する談話を発表。「核戦力強化路線」の正当性を主張した。今回の発射で日米韓の対北安全保障協力強化を牽制(けんせい)した形だ。
米国では現地時間5日に大統領選が行われる。北朝鮮は選挙目前の軍事的行動で、どの候補が大統領に就いても核・ミサイル増強路線を貫く姿勢を誇示する狙いとみられる。
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