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北朝鮮兵をロシア空挺旅団や海兵隊に配置し戦闘投入 韓国情報機関が報告、自走砲供与も

産経ニュース / 2024年11月20日 16時13分

ロシア入りした北朝鮮軍が露製の装備を受け取る様子を撮影したとする動画の一部=ウクライナ政府機関「戦略コミュニケーションセンター」のSNSから

【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は20日、ロシアのウクライナ侵略を支援するため派兵された北朝鮮兵がロシア軍の空挺旅団や海兵隊に配属され、一部が戦闘に参加しているとの情報を国会に報告した。報告を受けた国会議員が記者団に明らかにした。

空挺旅団などは、ときにパラシュートなどで敵地深くに入り込むことを任務とする部隊。ウクライナが占拠する露西部クルスク州の奪還に向けて北朝鮮兵の前線投入が本格化しているもようだ。

報告によると、北朝鮮兵約1万1000人は露北東部での適応訓練を終え、10月下旬ごろにクルスクに送られた。朝鮮人民軍の特殊部隊「第11軍団」が中心となった兵力は、露空挺旅団などに配属され、無人機攻撃への対応訓練などを受けるとともに一部は戦闘に投じられている。国情院は、北朝鮮兵に死傷者が発生しているとの見方を示した。

第11軍団は韓国に浸透して工作活動を担い、インフラ破壊などを任務とする。今回の配置は北朝鮮兵を重要戦力として前線に投じようとする露側の意図がありそうだ。

国情院は、北朝鮮が170ミリ自走砲や240ミリ放射砲(多連装ロケット砲)をロシアに輸出している状況も確認した。ロシアでは一般に用いない兵器で、これら兵器を運用するための北朝鮮の要員も派遣された可能性が高いと分析している。

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