韓国南西部の空港で旅客機が激突・炎上事故 179人の死亡確認、乗員2人救助
産経ニュース / 2024年12月29日 21時28分
【ソウル=桜井紀雄】韓国南西部、全羅南道(チョルラナムド)の務安(ムアン)国際空港で29日午前9時3分(日本時間同)ごろ、乗客乗員計181人を乗せたタイ・バンコク発のチェジュ航空機が着陸中に滑走路を離脱して壁に激突、機体が炎上した。消防当局は乗員の男女2人を救助した一方、29日夜までに179人の死亡を確認した。韓国の旅客機事故で最悪の被害となった。
韓国国土交通省などによると、乗客は175人。国籍は韓国が173人で、タイが2人とされ、日本人の搭乗者は確認されていない。
聯合ニュースによると、事故機は着陸時に使う降着装置(ランディングギア)が降りない状態で、胴体着陸を余儀なくされ、十分に減速できないまま、外壁に衝突したもようだ。国交省によると、着陸直前に空港の管制塔がバードストライク(鳥類の衝突)の注意を呼びかけていた。同機はその警告直後に遭難信号を発信。数分後に事故が起きた。当局は、バードストライクが事故の原因となった可能性もあるとみて調べている。
機体後方から2人が救助されたが、乗客の多くが衝突の際、機体外に投げ出されたとみられる。機体は原形をとどめないほど大破、炎上した。
弾劾訴追された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と韓悳洙(ハン・ドクス)首相の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政相が現地入りし、事態収拾に総力を尽くすと強調した。
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