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北朝鮮の駐キューバ外交官が韓国に亡命、スパイ容疑で外務次官の銃殺明らかに

産経ニュース / 2024年7月16日 15時18分

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の在キューバ大使館の参事官が昨年11月に妻子を伴って韓国に亡命していたことが分かった。亡命したのは北朝鮮外務省切っての「キューバ通」で知られたリ・イルギュ氏で、韓国紙の朝鮮日報が16日付でリ氏のインタビューを報じた。

キューバは北朝鮮の代表的な友好国だが、今年2月に韓国と国交を正常化させた。リ氏は大使館で国交正常化を阻止する任務を担っていたという。リ氏は職務評価などを巡って外務省本部と対立。「体制への嫌気と未来への悲観」から亡命を決意したという。

リ氏は「北朝鮮の住民なら誰もが韓国で暮らしてみたいと思うようになる。子供の未来を思えば(韓国との)統一しかないとの考えを持っている」と語った。

リ氏はインタビューで、2019年2月のベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談直前に米国担当の外務次官だった韓成烈(ハンソンリョル)氏が米国のスパイ容疑をかけられ、外務省幹部らの立ち合いの下、銃殺されたと明らかにした。当時外相だった李容浩(リヨンホ)氏が在中国大使館を巡る贈収賄事件に関与したとして、19年12月に一家で政治犯収容所に送られたとも説明した。

北朝鮮外交官の韓国亡命が確認されたのは19年7月の駐イタリア大使代理や、同年9月の駐クウェート大使代理以来。

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