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北朝鮮の弾道ミサイル「空中爆発」 固体燃料式の極超音速実験に失敗か 韓国は7年ぶり砲撃訓練

産経ニュース / 2024年6月26日 11時1分

北朝鮮は26日午前5時28分ごろ、平壌付近から日本海へ向けて弾道ミサイルを発射した。日本の防衛省によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようだ。韓国軍によると、ミサイルは1発で、北朝鮮東部、元山沖の日本海上の空中で爆発した。韓国軍は、発射実験に失敗したとの分析を示した。

韓国軍関係者は、固体燃料式の極超音速ミサイルの改良に向けた実験だった可能性があるとしている。防衛省によると、最高高度約100キロで、200キロ以上飛翔した。

極超音速ミサイルは一般的にマッハ5(音速の5倍)以上の速度で飛翔し、低高度で変則軌道をとるため、探知が難しい。固体燃料式は液体燃料式に比べて速やかな発射が可能で、日米韓にとってより脅威となる。

日米韓は近く、新たな共同訓練「フリーダムエッジ」を実施予定で、米原子力空母セオドア・ルーズベルトが22日に韓国に入港した。北朝鮮はこれに反発しており、今回の発射には日米韓を牽制する狙いもありそうだ。

北朝鮮による弾道ミサイル発射は5月30日に短距離弾道ミサイル18発を一斉発射して以来。

日米韓の北朝鮮担当高官は電話で対応を協議。弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会決議に違反し、朝鮮半島や国際社会の平和と安定を深刻に脅かすと非難した。

韓国軍海兵隊は26日、北朝鮮との境界に近い北西部の白翎島や延坪島でK9自走砲などによる海に向けた定例の砲撃訓練を2017年以来約7年ぶりに再開した。北朝鮮によるごみをぶら下げた風船の大量散布に対抗し、韓国政府が砲撃訓練を制限する南北軍事合意の効力の全面停止を決めたことに伴う措置だ。

北朝鮮は25日夜にも韓国に向けて6回目となるごみ風船の散布を行った。ソウル近郊の仁川国際空港では航空機の離着陸を一時的に制限するなど影響が出た。(小沢慶太、ソウル 桜井紀雄)

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