韓国軍が竹島周辺で定例の防衛訓練、今回も非公開で上陸なし

韓国が不法占拠を続ける竹島（島根県隠岐の島町）

【ソウル＝桜井紀雄】韓国軍は21日、韓国が不法占拠する竹島（島根県隠岐の島町）周辺で島の防衛を想定した定例の訓練を実施した。軍関係者が記者団に明らかにした。非公開で、海兵隊による竹島への上陸訓練も行われなかったという。

韓国軍が年に2回行う訓練で、2022年に尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権が発足してから今回で5回目。昨年12月の前回と同様、比較的小規模で、海軍や海洋警察の艦艇が参加した。軍関係者は「領土と国民の財産を守るため、定例で行っている」と説明した。

日本への対抗姿勢が強かった文在寅（ムン・ジェン）前政権時代には、規模を拡大し、竹島への上陸訓練を公開したことがあった。日本との安全保障協力を進める尹政権は毎回、訓練を公開しておらず、日本への刺激を抑える意図があるとみられる。