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北朝鮮が複数発の弾道ミサイル、災害復旧下でも「核の力強化」を行動で示す

産経ニュース / 2024年9月12日 18時23分

北朝鮮は12日午前7時10分から同14分ごろ(日本時間同)にかけ、首都平壌付近から日本海に向けて複数発の弾道ミサイルを発射した。日韓両政府が明らかにした。韓国軍は短距離弾道ミサイルだったと分析。日本の防衛省によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したもようだ。航空機や船舶などへの被害は確認されていない。

岸田文雄首相は12日、官邸で記者団に、発射が国連安全保障理事会決議に違反すると非難し、北朝鮮に抗議したことを明らかにした。「日米や日米韓の連携の下、対応していく」とも強調した。

防衛省によると、ミサイルのうち少なくとも2発は最高高度約100キロで350キロ以上飛翔(ひしょう)。韓国軍は飛距離が約360キロだったとしている。

韓国の聯合ニュースによると、今回の発射は3、4発で、韓国軍は飛距離や高度などから、北朝鮮が「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」と称する短距離弾道ミサイル「KN25」の可能性があると分析している。

北朝鮮による弾道ミサイル発射は7月1日以来。北朝鮮は翌2日、「4・5トン級の超大型弾頭」を搭載できる新型戦術弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表。7月中の追加発射を予告していたが、発射しなかった。8月の米韓合同軍事演習前後にも弾道ミサイル発射は確認されなかった。

北朝鮮は7月末に中朝国境地域が甚大な洪水被害に見舞われた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が被災地入りしたり、多数の朝鮮人民軍兵士らを投入したりし、復旧に尽力する姿勢を見せてきた。

今回、弾道ミサイル発射を再開することで、災害復旧に傾注する中でも核・ミサイル開発は進めていく意思を誇示した形だ。金氏は建国76年にあたる9日の演説で「核の力を不断に強化していく」と表明し、核兵器の増産政策を貫徹する方針を示していた。(小沢慶太、ソウル 桜井紀雄)

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