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韓国前国防相を逮捕、大統領本格捜査「秒読み」 弾劾訴追案12日再提出へ

産経ニュース / 2024年12月11日 20時22分

【ソウル=時吉達也】韓国検察当局は11日までに、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に「非常戒厳」の宣布を進言したとされ、内乱罪での告発を受けていた金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防相を逮捕した。3日の戒厳宣布後、政権幹部が逮捕されるのは初めて。金氏を「重要任務の従事者」と表現し、事実上尹氏を内乱の首謀者とする逮捕状の発付を裁判所が認めたことで、尹氏への本格捜査は「秒読み」(聯合ニュース)に入った形だ。

金氏は国会や中央選挙管理委員会に兵力を投入するよう部下に指示した疑いが持たれている。逮捕直前に拘置所で自殺を図ったが、命に別条はなかった。

警察当局は11日、内乱容疑などで大統領府の家宅捜索に乗り出したが、大統領府が応じず撤収した。捜索令状には尹氏が容疑者として記載された。捜索の試みは明日以降も続くとみられる。

警察は同日、内乱容疑で警察トップの趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長官とソウル警察庁の金峰植(キム・ボンシク)長官の身柄を拘束した。戒厳宣布にあたって国会の出入りを規制し、戒厳解除に向けた国会議事を不当に制限しようとしたとされる。

一方、最大野党「共に民主党」は2度めの弾劾訴追案の採決を14日午後に行う方針を示した。訴追案の国会提出は12日に延期された。

弾劾訴追案の可決には、与党「国民の力」議員108人のうち、8人以上の賛成が必要となるが、7日の採決では3人のみが投票に臨み、他の議員は欠席した。

政府から独立した特別検察官が尹氏らに対する捜査を実施することを決めた10日の国会採決では、与党議員22人が賛成に回った。世論の急速な悪化を受け、14日の弾劾訴追案採決で造反票が前回より増加する可能性が高まっている。韓国メディアによると、11日午後までに賛成票を投じる意向を明言した与党議員は6人に達した。

韓悳洙(ハン・ドクス)首相は11日の国会で、尹氏が戒厳宣布を事前に説明した3日の閣議で「全員が反対し、懸念を示した」と答弁。「結局は防げなかった。強い自責の念を感じている」と謝罪した。大統領府は、閣議当時の出席者の発言要旨を保有していないと明らかにした。

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