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11月19日はなぜ国際男性デー? 日本メディア初インタビュー 提唱者が明かす意外な真実

産経ニュース / 2024年11月1日 10時0分

男性の健康と幸福を促す11月19日の「国際男性デー」は、カリブ海のトリニダード・トバゴが発祥とされる。活動の提唱者である西インド諸島大セント・オーガスティン校のジェロム・ティルクシン上級講師(52)が産経新聞の取材に応じ、国際男性デーは「前向きな男女関係を育み、家庭や地域で模範となる男性を敬うのが目的だ」と説明。自身は国連記念日として制定すべく活動しており、日本での盛り上がりに期待を示した。

ティルクシン氏が日本メディアのインタビューに応じるのは初めて。国際男性デーは前身とされる活動が1960年代から存在したが、ティルクシン氏が旗振り役となり、99年から11月19日に祝福する現在のスタイルが始まったという。

国際男性デーの普及活動を始めたのは、男性が抱える問題について語られる際、「性犯罪や家庭内暴力の加害者や、ギャンブル、アルコール、薬物の中毒者といった負の印象」がクローズアップされることが多いと感じ、「高潔で善良な男性にスポットを当てたい」と考えたためだ。

念頭にあったのは、キリスト教の牧師として家庭内や家族間の争いの解決に努め、「地域の模範的男性」だった自身の父親。国際男性デーを11月19日としたのも「父親の誕生日だったから」だ。

ティルクシン氏によれば、国際男性デーは「男性の健康と幸福の促進」「模範的男性の尊重」「性差から生じる差別や不利益の超克」などの目的を掲げる。徐々に活動は広がりつつあり、今年の11月19日には米英仏ウクライナなど93カ国で、パレードや講演会などが催される。

トリニダード・トバゴでは、児童・生徒によるポスター・作文コンクール、男性が直面する問題や解決策を話し合うパネルディスカッションが行われる。また、トリニダード・トバゴ政府は政府機関に「男性局」を新設することを視野にシンポジウムを開催する予定だ。

国際男性デーは広がりをみせる一方、3月8日の国際女性デーのような国連記念日ではない。男性優位の国が多く、国連がサポートの対象とするのは「女性や子供であるべきだと考える人が多いためだ」という。

ティルクシン氏は男性を祝う活動は「責任感と思いやりのある父親や夫、息子を育てることにつながる」と強調。日本を含む国連加盟国が「世界的な草の根活動」を評価し、国際男性デーを「国連記念日とする決議案を採択してほしい」と訴えた。

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