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ハマスが停戦案を拒否 戦闘広域化の懸念高まる 実務者同士の協議をカイロで実施へ

産経ニュース / 2024年8月26日 20時11分

【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスの幹部は25日、系列のメディアを通じ、仲介する米国などが提示したイスラエルとの新たな調停案について「受け入れない」と述べた。早期の停戦実現は困難となり、中東の戦闘の広域化に懸念が高まっている。

ロイター通信によると、エジプトの首都カイロで25日、両者の停戦を巡る間接協議が行われたが、進展はなかった。仲介する米国の政府高官は、実務者同士の協議がさらに数日間、カイロで行われるとした。

協議の焦点は、双方の戦闘が続くパレスチナ自治区ガザと隣接するエジプトの境界地帯の扱い。米国が5月末に停戦案を発表した後で、イスラエルが軍の駐留継続を求めたとされる。ガザ全域からのイスラエル軍撤収を要求するハマスは、新たな条件を付した停戦案の協議より、過去の合意をイスラエルに履行させる方が先だと主張していた。

レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは25日、幹部を殺害された報復の「第1段階」としてイスラエルにロケット弾300発以上を発射、同国軍と大規模な交戦となった。ヒズボラを率いるナスララ師は同日、成果が不十分だった場合は再び攻撃するとしながらも、「状況を注視する」と述べた。

国内で7月末にハマス最高指導者を殺害したとしてイスラエルに報復すると明言したイランは、双方の停戦協議中は攻撃しない意向を示し、イスラエルに停戦を受諾するよう圧力をかけていた。協議の進展が望めない事態となり、先行きは不透明感が強まっている。

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