８０人超死亡、２００人負傷、イスラエル軍のガザ攻撃続く 政権内部の対立は深刻化か

【カイロ＝佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザの保健当局は１７日、イスラム原理主義組織ハマスと戦闘を続けるイスラエル軍の攻撃で、過去２４時間に少なくとも８１人のパレスチナ人が死亡し、約２００人が負傷したと発表した。ロイター通信が伝えた。ガザ中部のほかエジプトとの境界に位置する南部ラファなどが空爆されたもようだ。

一方、イスラエル軍は「ラファでは正確で情報に基づいた作戦行動を続けている」としている。ガラント国防相はオースティン米国防長官との電話会談で、軍はガザ攻撃で大きく前進し、ハマスに人質を解放させる圧力が働いているとの見方を示した。

イスラエル有力紙ハーレツ（電子版）は１７日、ネタニヤフ首相率いる右派与党リクード出身の閣僚らが、ハマスと人質解放の合意を結ぶべきだと主張し、戦闘継続を求める極右政党の閣僚と対立したと報じた。