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イラン、5日の決選投票で「改革派大統領」に現実味、裁量は限定的か 評論家が予測

産経ニュース / 2024年7月4日 18時4分

取材に応じた評論家のサイード・レイラズ氏(佐藤貴生撮影)

イラン大統領選の決選投票が5日に行われるのを前に、イランの政治・経済に詳しい評論家のサイード・レイラズ氏が産経新聞の取材に応じ、決選投票の行方やイランの進路などを予測した。

決選投票は欧米との関係改善を模索する改革派のペゼシュキアン元保健相と、保守強硬派のジャリリ最高安全保障委員会元事務局長の一騎打ちだ。6月28日の1回目投票は過去最低の投票率約40%にとどまった。低投票率なら組織票が強固な保守強硬派が有利とみられていたが、ペゼシュキアン氏が首位になった。

レイラズ氏は「ペゼシュキアン氏が大方の予想以上に票を集めた」とし、「決選投票では保守票の多くが彼に流れると思う。1回目に投票しなかった人の票も見込める」とし、改革派の大統領が誕生する可能性は大きいと予測した。

ペゼシュキアン氏は、保守強硬派のライシ大統領(ヘリコプター墜落事故で5月に死去)の在任中にこじれた核問題での欧米との対話再開や女性の人権向上などの改革を掲げる。ただ、イランでは国政全般の決定権は最高指導者ハメネイ師にある。

このため、レイラズ氏はペゼシュキアン氏が大統領になった場合でも「裁量が十分に発揮できるのは経済面の改革に限られる」との見方を示した。

レイラズ氏は米国で6月27日に開かれた米大統領選の候補者討論会を受け、「イランはトランプ氏の大統領就任に備えるべきだ」と語る。

「トランプ氏は大統領時代、イランへの経済制裁を再開して『最大限の圧力』をかけたが、イラン経済は持ちこたえている。中露もイランを支援している」とレイラズ氏。「トランプ氏には注意を払うべきだが、希望がないわけではない」と話した。(佐藤貴生)

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