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独房内で7キロ歩き、米粒1つまで数えて配分 ハマス拘束下の実態が明らかに

産経ニュース / 2025年2月3日 8時51分

パレスチナ自治区ガザでイスラム原理主義組織ハマスの人質として拘束されたイスラエル人の解放が進み、監視下での過ごし方が徐々に明らかになってきた。部屋を転々と移動させられたり、食事の量が少なかったりしたことは多くの人に共通しているようだ。

人質たちは2023年10月、ハマスによるイスラエル奇襲で連行された。今年1月19日に停戦が発効し、2月1日までに計18人(タイ人5人を含む)が解放された。ニュースサイト、タイムズ・オブ・イスラエルなどが彼らの家族らに語った内容を報じている。

拘束中の約70日間を1人で過ごした80歳の男性は、2平方メートルしかない独房内で1日7キロ歩いた。床のタイルを数えて算数の問題を作っては解き、頭も鍛えた。

存在が軽視されないことが重要だと考え、「ヒゲは自分でそる」などと言って監視員に手間をかけさせ、印象を植え付けた。連行されたときに眼鏡が壊れたが監視員が新品をくれたため本を2冊読んだという。

妻と子供2人も同時に拉致された別の男性は、「あなたの家族はイスラエル軍の空爆で殺害された」と繰り返し監視員に告げられ、精神的虐待を受けた。複数の者が「明日にも帰れる」と何度も聞かされたが実現せず、監視員の発言を信じられなくなった人もいた。

兵士の1人は「ほとんど食べ物がもらえない時期があった」とし、「ご飯の皿の周りに(他の人質と)みんなで座り、最後の1粒まで均等に分けた」という。

女性兵士の1人は、イスラエルのネタニヤフ政権に圧力をかけるため、自身の映像を撮影して公表したらどうかと監視員に持ちかけ、実現した。おかげで家族が彼女の生存を確認できたと話しているという。(カイロ 佐藤貴生)

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