1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

イスラエル首相、国連演説で「ハマス壊滅」訴え 停戦へ積極姿勢みせず国内外に不信感も

産経ニュース / 2024年9月28日 14時51分

【テルアビブ=佐藤貴生】イスラエルのネタニヤフ首相は27日、米ニューヨークの国連総会で行った一般討論演説の冒頭、他国の指導者らがイスラエルを巡って「噓や中傷」を並べ立てているとし、いらだちを示した。

イスラエルは「民主主義と平和の国」で、宿敵イランは「残忍な独裁国」だと位置づけ、世界に対してイスラエルへの支持を呼び掛けた。しかし、演説の順番が来ると複数の国の代表団が議場を後にし、不信感が浮き彫りになった。

米国などがレバノンとパレスチナ自治区ガザでの戦闘で停戦を仲介しているが、ネタニヤフ氏は演説では停戦への積極姿勢はみせず、戦闘継続の意志の強さを示した。

ガザでのイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘はまもなく開始から1年になる。しかし、ネタニヤフ氏が掲げる「ハマスの壊滅」と「人質の解放」は実現できていない。この日も「完全な勝利」まで戦うと決意を示したが、言葉の意味は不透明で、戦闘継続の大義は揺らいでいる。

最近では、ガザの人質を救出するため、早くハマスと停戦すべきだという回答が過半数を占めた世論調査もある。ネタニヤフ氏は演説で「残る人質を帰還させるまで休まず働く」と述べたが、「自らの保身のために戦闘を継続している」という国内の批判を抑える狙いがうかがえる。

演説の内容と議場の反応は、ネタニヤフ氏が置かれている厳しい立場を示した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください