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「レバノン国家内の国家」ヒズボラ ハマス超え軍事力、衝突拡大ならイスラエルも甚大被害

産経ニュース / 2024年9月21日 17時57分

レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは、イスラエルに対する武装闘争を長年続けてきた「国家以外では世界有数の軍事力を持つ武装組織」(英BBC放送)だ。イスラム原理主義組織ハマスなどイランが支援する他の軍事組織を上回る軍事力を持ち、イランとの関係が非常に強い。海外の紛争に介入し、自前の政党も持つことから「国家内の国家」とも呼ばれている。

ヒズボラは1982年、当時レバノン南部を占領していたイスラエルに対抗するため、イラン革命防衛隊の指導下で創設された。イスラム教シーア派に属し、組織名はアラビア語で「神の党」を意味する。2000年のイスラエル軍撤退後も国境を挟んで衝突を重ね、06年には大規模交戦に発展。現在もレバノン南部を実効支配し、欧米諸国はテロ組織に指定している。

最大の特徴は軍事力にある。戦闘員は予備部隊も含めると約5万人とされ、シリア内戦などに参戦したことから練度が高い。イランからは年間数億ドルともされる多額の援助を受ける。米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は、12万~20万発のミサイルやロケット、多数の無人機(ドローン)などを保持していると分析。衝突が拡大すれば、イスラエルも甚大な被害は避けられない。

一方で、ヒズボラには政党を持つ政治組織の顔もある。18年のレバノン総選挙(定数128)では、連携勢力を含め過半数の71議席を獲得。22年の総選挙では62議席に減らしたものの、今も大きな影響力を維持している。(本間英士)

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