イラン大統領選の決選投票始まる 6日にも大勢判明 最新の世論調査では改革派候補リード
産経ニュース / 2024年7月5日 18時2分
【カイロ=佐藤貴生】ヘリコプター墜落で5月に事故死したライシ大統領の後継を選ぶイラン大統領選の決選投票が5日、始まった。ライシ師同様、欧米との対立を辞さない保守強硬派と、国際協調を模索する改革派の対決で、大勢は6日にも判明する見通し。
政府系世論調査機関「ISPA」は4日、最新の世論調査の結果、改革派のペゼシュキアン元保健相(69)の支持率は49・5%で、保守強硬派のジャリリ最高安全保障委員会元事務局長(58)は43・9%だったと発表した。
ペゼシュキアン氏は、イランが核開発を制限する見返りに欧米が制裁を一部緩和する「核合意」(2015年締結)の再建を目指す。2年前に女性らが大規模デモを起こしたスカーフ(ヘジャブ)の着用義務にも懐疑的な立場だ。ジャリリ氏は核合意などで米国への妥協を排し、女性のヘジャブ着用義務を支持する。
大統領選の1回目の投票は6月28日に行われ、ペゼシュキアン氏が得票率42・45%で首位、ジャリリ氏が38・61%で2位となり、過半数の票を得た候補がいなかったため2人が決選投票に進んだ。結果はイラン外交の行方に影響を与える可能性がある。
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