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イスラエル軍のシリア空爆470回超か 占領地ゴラン高原では人口倍増計画も

産経ニュース / 2024年12月17日 8時15分

シリア人権監視団(英国)は16日、アサド政権崩壊後のシリアでイスラエル軍が行った空爆は470回を超えたと伝えた。15日には、ロシア軍が使用する海軍基地もある西部タルトスの軍事施設に激しい空爆を行った。イスラエルはアサド政権が残した兵器が流用されて攻撃に使われることを警戒し、軍事拠点を爆撃している。

一方、イスラエルのネタニヤフ政権は15日、戦略的要衝である占領地ゴラン高原の人口を倍増させる計画を承認した。4千万イスラエル・シェケル(約17億円)を投じて学生寮や新たな住民の受け入れ施設を整備する。

イスラエルは第3次中東戦争(1967年)で、シリア南西部ゴラン高原の大半を占領した。イスラエルのメディアによると支配地域の人口は約5万人で、ユダヤ人とイスラム教ドルーズ派が半数ずつ居住する。

ネタニヤフ首相は「ゴラン高原の強化は国家を強くすることだ」と述べた。一方、アラブ首長国連邦(UAE)が「(イスラエルの)決定は占領を拡大する狙いであり、国際法違反だ」と述べるなど、中東アラブ諸国でイスラエルへの批判が強まっている。(中東支局 佐藤貴生)

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