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イスラエル、西岸で軍事作戦に着手 ガザでの停戦直後 ハマスは闘争拡大を呼びかけ

産経ニュース / 2025年1月22日 19時50分

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍は21日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンで軍事作戦を始め、ロイター通信は少なくともパレスチナ人9人が死亡、35人が負傷したと伝えた。イスラエルはもう一つの自治区ガザで、イスラム原理主義組織ハマスと19日に停戦したばかり。

西岸での作戦開始に際し、イスラエルのネタニヤフ首相は各地の親イラン勢力に対し、「組織的に断固として立ち向かう」と述べた。ハマスは西岸にも戦闘員を有しているとされ、西岸でのイスラエルとの闘争拡大を呼びかけた。

ロイター通信は21日、停戦が発効したガザには、19日からの3日間で人道支援物資を積んだ2400台以上のトラックが入ったと伝えた。停戦合意では1日当たり600台分の物資搬入を求めていた。

国連当局者は、ガザでは組織的な物資略奪は起きていないが支援には課題が多いとし、「停戦後の生活がバラ色だと考えるべきではない」と述べた。国連は道路が破壊されて物資供給が困難だとしたほか、水道や病院、シェルターなどの修復が不可欠だとしている。

イスラエルのメディアは21日、ハマス当局者の話として、25日に停戦発効後2回目となる人質らの身柄交換が行われると伝えた。

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