ケニアの村に重さ500キロの落下物、宇宙ゴミか 「家の敷地に落ちたら大惨事に」
産経ニュース / 2025年1月7日 19時3分
ケニア宇宙庁(KSA)は、首都ナイロビの南東に位置するマクエニ郡ムクク村にスペースデブリ(宇宙ごみ)が落下したとみられると発表した。直径約2・5メートル、重さ約500キロの金属製のリングで、昨年12月30日午後3時ごろ、上空から落下したという。KSAはロケットから分離した破片とみている。
KSA職員は31日に現場に急行し、地元当局などと連携して金属製リングを回収した。所有者を特定するなど国際宇宙法の枠組みで調査する方針だ。
地元メディアなどによれば、落下時に金属製リングは赤く熱を帯びており、地元住民が一時避難したという。
ケニアのNTVニュースの取材に対し、地元住民は「落下当時、牛の世話をしていたが、大きな音が聞こえた」と振り返った。この住民は「それが爆弾か何かで、ここに落ちてきたのかどうかは分からなかった。もし物体が家の敷地に落ちてきたら、大惨事になっていた」と語った。
KSAは、金属製リングについて「ただちに安全を脅かすものではないことを市民に保証したい」としている。
スペースデブリは、運用を終えた人工衛星や打ち上げ時に切り離されたロケットの残骸などが地球の軌道上を周回している人工物。小さいものでも運用中の衛星と衝突すると壊滅的な被害を与えるとされ、ニアミスも増えていることから国際的にも問題視されている。
欧州宇宙機関(ESA)によると、直径10センチ以上のもので3万6500個に上り、1センチ以上のものを含めると100万個を超えると推測されている。大気圏に再突入する場合でも、燃え尽きるか、海洋などに落下するように設計されているケースが多い。
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