【山梨市長逮捕】経緯や動機…残る謎多く、解明急ぐ

産経ニュース / 2017年8月13日 22時0分

望月清賢容疑者(産経新聞)

 望月清賢容疑者の逮捕から14日で1週間。これまでの調べで、特定の受験者の試験点数を水増しし、本来は不合格だったはずの受験者を合格させた犯行を、望月容疑者が主導していた実態が明らかになった。一方、不正が行われた経緯▽動機▽金銭授受の有無▽何人が不正合格したのか▽過去に不正はなかったのか-など不明な点も多く、警視庁捜査2課は全容解明を急ぐ。

 望月容疑者は、平成28年度の市職員採用試験で、特定の受験者の試験点数を改竄して選考を不正に操作したとして、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで捜査2課に逮捕された。「間違いない」と容疑を認めているとされる。

 これまでに判明したのは、(1)外部の民間業者に委託されていた1次試験(筆記)の採点結果の改竄を望月容疑者が担当職員に指示した(2)先代市長が廃止した2次試験(面接・小論文)の市長による採点を再開させた上、面接の配点を28年度から前年度の2倍にし、自身の意向を反映させやすくした(3)自宅から受験者とみられる氏名と金額が記された文書が押収され、見返りに金銭のやり取りがあった可能性がある-などだ。

 今後の捜査の焦点になるとみられるのが、氏名・金額が記載された文書の存在だ。捜査関係者によると、文書は元妻による詐欺事件が発覚した際の家宅捜索で押収されたという。

 「一部の合格者については、金銭が実際に動いたわけではなく、多額の負債を抱えていた望月容疑者の“借金棒引き”という形だった」と証言する関係者もいる。どんな形であれ、金銭のやり取りがあった場合は収賄罪に抵触する可能性があり、捜査2課は今後、同容疑での立件の可否を含めて慎重に調べる見通しだ。

 さらに望月容疑者と受験者側のどちらが不正を持ちかけたのかという経緯や不正に手を染めた動機など、いまだ不明な点も多く、これらの解明も期待される。

 一方、現職市長の逮捕という事態に見舞われた山梨市では混乱が続いている。

 市政関係者によると、望月容疑者は市長就任から1年後の27年、従来はなかった課長・課長補佐への昇任試験を開始。試験は面接や小論文など職員採用試験と類似した方式で実施されており、職員らの間では「昇任試験でも不正が行われていたのではないか」との疑念が広がっているという。

産経ニュース

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