山形豪雨 農林水産被害は5億円超 JR陸羽西線(古口~余目間)復旧の見通し立たず

産経ニュース / 2018年8月10日 19時15分

大量の土砂が流入し不通になったJR陸羽西線古口~高屋間雪除けのスノーシェット内(JR東日本山形支店提供)

 山形県は10日、山形豪雨に伴う被害状況(9日午前11時現在)をまとめた。県庁で開かれた災害復旧対策会議で県農林水産部の駒林雅彦部長は、農林水産被害は5億円を超える見通しだと明らかにした。

 農作物の被害は、県北部を中心に被害が増大しており農作物の生産維持を図るため駒林部長は「(被災農家への補助となる)農作物等災害対策事業を発動する検討を始めた」と明らかにした。発動されれば平成26年の南陽市の大雨での発動以来となる。

 対策会議では、各部と村山、最上など4総合支庁からも報告があり、最上総合支庁の須藤勇司総合支庁長は「戸沢村の三ツ沢地区で崩落があり、仮設道路の設置作業を進めている」と述べた。だが「被害状況の把握はまだ半数程度で、今週中に全体像を把握したい」と述べたが、「最上町や戸沢村は人員不足で調査が進んでおらず人的支援をしたい」とした。

 農作物の被害状況は、県のまとめによれば、戸沢村、酒田市など10市町村で1201ヘクタールに及び、水稲、大豆、そばなどの田畑が浸水または冠水のほか土砂などが流入した。このほか野菜、果樹、花きのほか、山の崩壊、農業道路の崩落、漁船や養殖魚の流出など、多方面にわたり被害が甚大化した。

 一方、県管理道路は大部分が規制解除になったものの、温海川木野俣大岩川線、戸沢大蔵線、杉ノ入月楯線、新庄長沢尾花沢線、国道458号、大石田畑線の8線が土砂流出などで全面通行止め(10日午後5時現在)となっている。

 JR東日本山形支店によれば、鉄道は、山形~新庄間で運休していた山形新幹線、また奥羽本線(村山~新庄~真室川間)は10日の始発から運転を再開。奥羽本線(真室川~院内間)は13日午後3時半ごろ、陸羽東線(鳴子温泉~新庄間)は11日からそれぞれ運転を再開する。だが陸羽西線(古口~余目間)は、古口~高屋間のスノーシェットに土砂が流入し運休、修復には相当期間を要するため復旧の見通しは立っていない。

 一方、被災者宅などから出る災害廃棄物の処理が問題になっており、県まとめによれば、戸沢村の蔵岡・古口地区から出された災害廃棄物は600トン(推定)になっており、旧古口小学校に仮置きされている。鮭川村でも122トン(同)の災害廃棄物が出ており、県は、災害廃棄物の処理を最上広域市町村圏事務組合などと調整し支援している。

産経ニュース

トピックスRSS

ランキング