「ブータンの人々の笑顔、今も心に強く残っております」 眞子さま、ブータン訪問のご感想全文

産経ニュース / 2017年6月19日 19時27分

ブータン王室から提供された眞子さまとジグミ・シンゲ・ワンチュク前国王の記念写真=3日、ブータン・ティンプー(産経新聞)

 宮内庁は19日、秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが5月31日〜6月8日のブータン公式訪問を終えてのご感想を文書で発表した。全文は以下の通り。

 このたび、ブータン王国政府より「ブータン花の博覧会」へお招きいただき、ブータン王国を公式に訪問できましたことを誠に嬉しく思います。

 昨年は日本とブータンの「外交関係樹立30周年」という記念すべき年であり、両国の友好親善関係を深める、様々な行事が行われました。その余韻が残る中での訪問となり、多くの人々と交流を持つことができたことは、私にとって大きな喜びでした。このたびの訪問にあたり、国王王妃両陛下をはじめ王室の方々、ならびに政府関係者の様々なご配慮とブータン国民の心温まる歓迎に対し、心より感謝の気持ちを表します。

 このたびの訪問では、首都ティンプーとパロの2箇所を訪れました。パロ国際空港へ降り立つ飛行機の窓よりヒマラヤ山脈を望み、緑あふれる景色を眼前にした瞬間を幾度も思い返します。

 国王王妃両陛下には、お目にかかる機会をいただくとともに、ご家族での昼食会にもご招待いただきました。その席では、空港でお迎えくださったユーフェルマ王女殿下もご一緒に、楽しく和やかな雰囲気の一時を過ごしました。昨年お生まれになった王子殿下にもお目にかかりました。その翌日には、先代国王陛下にもお招きいただき、王母陛下方をはじめ王族の方々もお集まりくださいましたなかで、昼食会が行われました。国王陛下、そして王室の皆様が親しみを込めてお優しい笑顔でお迎えくださったこと、様々なお話をさせていただきましたこと、大変ありがたいことでした。

 先代国王陛下にお招きいただいた日の晩には首相主催の晩餐会にもお招きいただき、様々に工夫を凝らした舞台で舞踊と音楽を鑑賞しつつ、楽しくお話をさせていただきました。

 6月2日には「ブータンにおける日本週間2017」が開幕いたしました。柔道、空手のデモンストレーション、子どもたちによる手話をまじえた「花は咲く」の合唱、日本からこの日のために訪れた神楽を鑑賞した後、ユーフェルマ王女殿下を主賓にお迎えして、記念のレセプションがおこなわれました。この催しが、ブータンの人々が日本と日本の文化に親しむよい機会になりましたならば、幸いでございます。

 その二日後、快晴のなか「ブータン花の博覧会」が開幕し、国王陛下をはじめ王族の方々と美しい花々にあふれた会場をまわり、庭園を鑑賞いたしました。昨年に引き続き造られた日本庭園は、日本の造園家の指導のもと、ブータンの人々が自国の植物や石を使って造られたもので、庭園を通じて国と国との交流を感じる時間をもつことができました。

 ブータンの伝統や文化にふれる機会もありました。ティンプーでは、民俗伝統博物館、国立弓技場、織物博物館およびロイヤル織物アカデミー、伝統美術工芸学院、パロでは、キチュ・ラカン、伝統的な農家、パロ・ゾン、国立博物館、タクツァン寺院を訪れ、音楽や舞踊を鑑賞し、5歳の時にブータン王国を訪問した両親から聞いて以来、思い描いてきたブータンの魅力を実際に味わうことができました。

 また、ブータンの農業発展に大きく貢献された西岡京治氏(ダショー西岡)の業績にもふれることができました。パロの農業機械公社にはダショー西岡についての展示や写真がありました。また、訪問した農家の人々、そして各所でお会いした多くのブータン人の心の中に、ダショー西岡への思いと感謝が今も強くあることを感じました。「西岡チョルテン」の前では、ブータンの僧侶や農林省関係者、ブータン各地域の農民の代表による特別な儀式も行われました。

 今回、青年海外協力隊員、シニアボランティア、JICA専門家等のJICA関係者、そして在留邦人など、両国間の友好関係に寄与されている方々とお話しをする機会もあり、皆様が携わっておられる種々の取り組みやブータンでの生活について伺うことができました。このように両国の友好関係の発展を支えてこられた方々に、心より敬意を表したく思います。

 7日間の滞在は、あっという間に過ぎました。毎日のように眺めていた深い緑が、魅力的な伝統と文化が、ブータンの人々の優しさとあたたかな心、そして笑顔が、今も私の心に強く残っております。今後とも、日本とブータンが寄り添える関係でありますよう、そして両国の友好親善関係がますます深まりますよう願っております。

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