参加者が公衆電話でたどる物語 水戸で体験型アート「ポイントホープ」実施

産経ニュース / 2017年11月15日 12時2分

アートプロジェクト「ポイントホープ」のイメージ画像(c)ポイントホープ実行委員会(新津保建秀撮影)

 公衆電話を使った大がかりな体験型アートプロジェクトが水戸市を舞台に行われている。プロジェクト名は「ポイントホープ」。参加者が市内の公衆電話から電話をかけて物語をたどる内容で、企画、運営を担う同市の若手経営者らは、全国から参加者を呼び込み、水戸の知名度向上や魅力発掘につなげたい考えだ。

 プロジェクトへの参加は、国内の公衆電話から指定された電話番号((電)029・284・1900)に電話をかけるところから始まる。2人の女性の声で序章が語られ、続きを聞きたければ、公式ホームページ(HP)から申し込む。

 参加費1500円を支払うと、地図と500円分のオリジナルテレホンカードが届く。参加者は地図に指定された水戸市内の公衆電話4カ所を回って電話をかけ、物語をたどっていく。

 携帯電話の普及に伴い、使用する機会も少ない公衆電話だが、広報担当の大久保玲子さんは「公衆電話から見える風景、天候、環境音などが想像力に影響を与える。参加者それぞれの物語ができあがるのでは」とその魅力を語る。

 参加者は物語を聞くだけではなく、留守番電話に自身の“願い”を吹き込むことができる。こうしたメッセージは、作品の一部としてツイッター上で公開され、蓄積されていく。「誰かの“願い”が、誰かにとっての“希望”になる」という企画者側の意図だ。

 ディレクターを務めるのは、熊本県の廃校を利用したアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」で知られる映画監督の遠山昇司さん。映画上映会のため水戸市を訪れた遠山さんは、料亭「山口楼」(同市大工町)の若旦那、山口晃平さんら若手経営者たちと「市内でアートプロジェクトをしよう」と意気投合。市内を散策するうちに、公衆電話で物語を展開していく手法を思いついたという。

 プロジェクトは9月末に始まり、北は山形県、南は福岡県から申し込みがきている。山口さんは「まずは水戸を全国に発信したい。偕楽園や弘道館などの観光地ではなく、水戸のコアな部分を見てほしい」と期待を込める。

 詳細、参加申し込みは公式HP(https://point-hope.jp)。来年9月末まで。プロジェクトは、NTT東日本の技術協力を受け、最初以外は特定の公衆電話からしか指定された番号にかからない仕組みになっている。(上村茉由)

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