「窓」のリフォーム 高い省エネ効果、冬も快適

産経ニュース / 2017年12月8日 9時52分

寒い日にできる窓の結露。サッシ周りの木材部を腐食させる原因にもなる。断熱効果が高い窓にリフォームすることで結露は軽減する

 朝の冷え込みも徐々に厳しくなってきたこの季節。ふとんから出るのがつらいという人もいるのでは? 近年、戸建ての自宅やマンションでも、「窓」をリフォームすることで室内の寒さを和らげることができるようになってきた。冬を快適に過ごすために、検討してみてはどうだろう。(平沢裕子)

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 ◆暖房の熱6割流出

 東京都内のマンションに住む男性(69)は2年前、ベランダの窓に内窓を付けるリフォームをした。男性は「以前は冬の朝は暖房をつけるまでふとんから出るのがつらかったが、今はそんなことはない。また、窓の結露がなくなり、掃除が楽になった。夏は涼しくなり、冷暖房費が減った」と話す。

 日本建材・住宅設備産業協会によると、窓などの開口部を通して、冬の暖房時は58%の割合で熱が流出し、夏の冷房時(昼)は73%の割合で熱が入ってくる。つまり、窓の断熱性を高めることは、住居全体の断熱性能を高めることにつながるといえる。

 ◆「断熱」はまだ2割

 断熱効果が高い2重サッシや複層ガラスは、消エネ効果が高いことから国も利用を推奨している。ただ、総務省の住宅・土地統計調査(平成25年)によると、2重サッシや複層ガラスの窓にしている世帯は1315万戸で、全世帯の2割程度にとどまる。

 既存の窓の断熱性を高めるリフォームには、窓ガラスをサッシごと変更▽サッシはそのままでガラスを代える▽内窓を取り付ける(2重サッシ)-などの方法がある。

 一般財団法人、省エネルギーセンターは、「サッシごと変更する方法は断熱効果は高くなるが、大がかりな工事が必要」「ガラスのみ代える方法はサッシ部分から熱が逃げ断熱効果が悪い」などの理由から、「簡単にできて効果が高いのは内窓の取り付け」としている。

 ただし、この内窓方式も「開け閉めがしにくい」「室内スペースが若干狭くなる」などをデメリットとして挙げる人もいるので、居住空間の実態に合った方法を選択したい。床や壁、天井の素材に問題がある場合は、窓の断熱性だけを高めても省エネ効果が薄く、実感できないこともある。

 さらに、マンションなど共同住宅の場合、窓は共用部分に当たることから、サッシやガラスを変更するリフォームができないこともあり、事前に管理組合への確認が必要だ。

 ◆固定資産税減額も

 窓だけとはいえ、リフォームにはお金がかかるので、工事前に条件をしっかり確認することが大切だ。住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、リフォームをするときには、複数の見積書を取って比較する▽本当に必要なリフォームか再度考える▽数量や仕様を確認-などのセルフチェックを勧めている。見積書を見てもよく分からない人のために、無料で電話相談も受け付けている(住まいるダイヤル(電)0570・016・100、平日午前10時〜午後5時)。

 省エネに対応した窓のリフォームをした場合、工事費用が50万円超や改修後の住宅面積が50平方メートル以上などの条件を満たせば、翌年分の固定資産税が1年間、3分の1減額される。また、所得税が控除される場合もある。固定資産税は30年3月31日までに工事完了、所得税控除は33年12月31日までに居住開始などが条件なので、リフォームを考えている人は早めの対応が勧められる。

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