外務省外交史料館長が聖徳女子高で講座 茨城の取手市

産経ニュース / 2017年12月8日 10時47分

生徒の質問に答える外交史料館長の福嶌香代子さん(左)=7日午後、取手市山王

 外務省職員が講師を務める「高校講座」が7日、茨城県取手市山王の聖徳大付属取手聖徳女子高で開かれ、外交史料館(東京都港区)の館長、福嶌香代子さんが、日本の国益をかけた外交の現場や女性の活躍について語った。

 高校講座は、外交や国際問題への理解を深めてもらおうと、同省が各地の高校に職員を派遣する取り組み。聖徳女子高の生徒266人が第1体育室に集まり、講演に耳を傾けた。

 福嶌さんは同省での職務内容を説明しつつ、海外勤務で感じた日本の文化との違いや、仕事をしながら2人の娘を育て上げたエピソードを披露した。

 また、日本が政治や経済の分野で女性の社会進出が遅れている事例を挙げて、「仕事では能力があって平等にやろうと思っても、家庭の中では女性に多くの負担がある」と指摘。「家庭で男性も女性も協力して家事や育児、介護に関わり、福祉サービスが充実するのが、ジェンダー(男女の社会的性差)平等を進めていく上で必要だ」と述べた。

 福嶌さんは自らが心掛けていることも披露し、「関心があるけど、迷っているときは思い切って飛び込むこと。女性ならではのニーズもあるので、それを考えながらみんなで団結するのも重要だ」と生徒たちにアドバイスした。

 続く座談会では、会場を会議室に移し、参加した生徒25人が福嶌さんと仕事や語学のことなどを語り合った。座談会にも出席した2年の鈴木優希さん(16)は「国際関係の仕事に携わっている人の話を聞けたのは貴重な体験だった」と感想を語った。

 同高は、社会体験や言語、表現に関する活動を組み込んだ独自の女子教育プログラムを設け、その実施を認める文部科学省の「教育課程特例校」の指定を受けている。高校講座は、この教育プログラムの特別授業として実施した。(海老原由紀、写真も)

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