【皇室ウイークリー】(521)両陛下が歌会始入選者とご懇談 愛子さま、ご参加の合宿で発熱

産経ニュース / 2018年1月13日 6時6分

講書始の儀に臨まれる天皇、皇后両陛下と女性皇族方=10日、皇居・宮殿「松の間」

 新年恒例の「歌会始の儀」が12日、皇居・宮殿「松の間」で「語」をお題に行われ、天皇、皇后両陛下と皇太子さまをはじめとする皇族方が参列された。両陛下と皇太子ご夫妻、皇族代表で高円宮妃久子さまの三女、絢子さまのお歌が古式ゆかしい独特の節回しで披露され、一般応募の2万453首(選考対象)の中から入選した10人の歌なども詠み上げられた。

 両陛下は儀式後、入選者10人とご懇談。過去最年少に並ぶ12歳で選ばれた長崎県の中学1年、中島由優樹さんには、天皇陛下が「これからも歌を書いていくのですか」と尋ねられた。神奈川県の看護師、浜口直樹さん(38)は職務に関する歌で入選。陛下は「皆のために頑張ってください」と励まされた。広島県の主婦、山本敏子さん(73)は被爆体験の語り部の姿を詠み、皇后さまが「次の世代に語り継がれるべきですよね」と伝えられた。

 10日には、両陛下が学界の第一人者から講義を受けられる恒例の「講書始の儀」が宮殿「松の間」で行われ、皇太子ご夫妻をはじめとする皇族方が陪席された。

 今年は慶応大の田代和生(かずい)名誉教授が「対馬宗家文書からみた江戸時代の日朝貿易」、京都大の苧阪(おさか)直行名誉教授が「意識をつむぐワーキングメモリ」、東京理科大の藤嶋昭学長が「太陽エネルギーと光触媒」といったテーマで研究内容を説明。両陛下は手元の資料を見ながら約50分間の講義に熱心に耳を傾けられた。

 小田野展丈東宮大夫によると、皇太子ご夫妻も関心深くご聴講に。歴史の研究を続けている皇太子さまは儀式後、対馬藩の古文書を解読して日朝貿易について考察した田代教授の話に共感する部分が多かったと述べられたという。

 皇太子妃雅子さまは、講書始の儀に平成15年以来15年ぶりに出席したが、歌会始の儀は同じく15年ぶりのご出席がかなわなかった。小田野東宮大夫は「歌会始の儀は所要時間が長く、一定の所作も必要とされるため、ご負担の大きさなどを全般的に考慮して決められた」としている。

 11月に結婚して皇室を離れる秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまにとっては講書始の儀、歌会始の儀ともに今回が最後のご出席となった。

 昭和天皇の命日である7日、昭和天皇祭皇霊殿の儀が皇居・宮中三殿の皇霊殿で営まれ、天皇、皇后両陛下と皇太子さまが拝礼された。陛下は続く御神楽の儀を途中で退出し、御神楽の儀への参列を控えた皇后さまとともに、儀式の終わるまで皇居・御所で慎み深く過ごされた。

 宮内庁東宮職は6日、皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さまが4日に発熱などの症状を訴え、インフルエンザとの診断を受けられたと発表した。東宮職によると、現在は平熱に戻ったものの倦怠感があり、3学期の始業式だった9日から12日まで学習院女子高等科の授業を休み、東宮御所で安静にされていたという。

 東宮職によると、冬休み中の愛子さまが友人らとスキー合宿に参加しようと、4日に長野県の奥志賀高原入りした直後に体調不良が発覚。スキーはせず宿舎で安静に過ごしていたところ、6日までに熱が下がり帰京された。小田野東宮大夫は「周囲への感染を防ぐため、マスクを二重に装着するなど万全の備えでお帰りになった」と説明した。

 宮内庁は12日、三笠宮家の彬子さまが、中近東文化研究を資金面から支援する「三笠宮記念財団」の初代総裁に昨年3月7日付で就任されたと発表した。同研究に長年携わってきた寛仁親王殿下が薨去されたため、彬子さまにご就任の依頼があったという。

 【皇室ウイークリー】は毎週土曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、病気療養中の雅子さまのご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。

 また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している扶桑社の季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。

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