日米印の海上共同訓練「マラバール」スタート 中国を警戒 日本が初正式参加

産経ニュース / 2017年7月10日 20時14分

10日、インド南部チェンナイで、日米印海上共同訓練マラバールに参加するため停泊する海自の護衛艦「さざなみ」(右)と米国のイージス艦(岩田智雄撮影)(産経新聞)

 【チェンナイ=岩田智雄】日米印3カ国による海上共同訓練「マラバール」がインド南部チェンナイの港で始まり、10日、インド海軍の艦船で開始式典が行われた。米印共同訓練として行われてきたマラバールにここ数年、招待されてきた日本は今回、初めて正式参加国となった。17日まで、チェンナイ沖合で対潜戦、対水上戦、対空戦訓練などを行う。

 訓練は、正式に特定の国を標的にしたものではないものの、3カ国が中国海軍を脅威としてとらえているのは明らかで、米海軍のバーン第11空母打撃群司令は海洋での航行の自由の重要性を強調した。

 印海軍のビシト東部コマンド司令官は、中国の情報収集艦などがマラバールを監視するためにインド洋を航行しているとのメディア報道を「中国の船や潜水艦のインド洋での存在はよく知られている」と間接的に認めたが、公海上での航行を問題視しなかった。山村浩海上幕僚副長は、3カ国の協力がより進んだことを「誇りに思う」と語った。

 訓練には、日本から海自最大の護衛艦「いずも」など2隻と、インド側で行われたマラバールでは最多となる約700人の人員を派遣した。インドは最新のロシア製空母を初参加させ、米国は原子力空母ニミッツを送った。3カ国の合計規模は、艦船16隻、潜水艦2隻、航空機95機前後。

 中印間では最近、国境付近で両国部隊の越境問題をめぐり緊張が高まっており、インド軍は中国海軍の活発な動きに神経をとがらせている。

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