潜水士一団、同僚の遺影掲げ凱旋…タイ洞窟救助

産経ニュース / 2018年7月12日 23時19分

洞窟で少年らの救出に参加し死亡した元タイ海軍特殊部隊の潜水士でタイ国営空港運営会社の職員、サマーン・クナンさんの遺影を抱える同僚=12日夜、タイ・バンコク郊外のスワンナプーム国際空港(吉村英輝撮影)

 【バンコク=吉村英輝】タイ北部チェンライ県の洞窟で少年ら13人全員の救出に参加した、タイ国営空港運営会社(AOT)の職員13人が12日夜、職場である首都バンコク郊外のスワンナプーム国際空港に、旅客機で到着した。救助活動中に死亡したサマーン・クナンさん(38)を欠いての凱旋(がいせん)となった。100人以上の同僚らは、サマーンさんの遺影を掲げながら、救出成功をたたえ、一行を空港のゲートで出迎えた。

 AOTの空港担当者によると、同社ではタイ海軍特殊部隊を退役した職員が約70人勤務している。その内、サマーンさんら14人が、救出現場で潜水士が不足していると聞きつけ、志願して現地に向かったという。

 同僚らに出迎えを受けた13人は、サマーンさんの遺影を中心に、海軍のかけ声という「HOOYAH」を三唱して記念撮影し、救出の成功を祝った。

 サマーンさんと救出活動を行った、モンコン・チョンケオさんによると、サマーンさんは、職場の元隊員の中で、真っ先に現場行きを志願したという。人柄を聞くと、「何か問題があると、いつも自分が先頭に立って解決しようとするタフな男だった」と、声を震わせた。

 サマーンさんは、トライアスロンなどスポーツ万能で、数年前に退役。奥さんと暮らし、子供はいないという。火葬式は、出身地のタイ東北部ロイエで14日に行われる。生還した13人全員が参列する。

産経ニュース

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